ケンサキイカ
17. ブドウイカ現在成長中

今回は、ブドウイカ(秋に現れるケンサキイカの季変異型)のふ化場所や移動経路を推定した研究(Yamaguchi et al. 2017)をご紹介します。使用したサンプルは10月から12月にかけて唐津やプサン、鳥取沖で漁獲さ […]

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ケンサキイカ
16. ブドウイカ出現

ブドウイカの名前の由来は定かではありませんが、「ぶっとい(太い)」がなまってブドウになったという説が有力で、果物のブドウとは無関係のようです。たしかに、春にとれる典型的なケンサキイカ(オス)に比べると、ぽっちゃりしている […]

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ケンサキイカ
15. ケンサキイカ漁獲の現代史

ケンサキイカの不漁が話題になって、長い年月が経ちました。しかし、不漁の中身は時代によって(まさに時代によって)違います。そこで、今回はその中身を少しまとめたいと思います。下の図はイカ男がイメージとして描いた3つの時代(昭 […]

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科学哲学のよーな
7. やっぱり愛は勝つ

テレビの影響か、大学の頃は友人と明け方までよく議論をしていました。議題は多岐におよびましたが、人間はなぜ戦争をするのかというのもその1つ。人間は愛情もあり理性もあるのに、数千年もの間なぜ争いと殺戮をくりかえすのか。毎年今 […]

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科学哲学のよーな
6. 海のものは海へ

唐突ですが、地図は「地球表面の一部または全部を縮小あるいは変形し、 記号・文字 などを用いて表した図」とされています。地の上に図を描いているのですね。 地と図といえば、ゲシュタルト心理学では、ある物が他の物を背景として全 […]

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科学哲学のよーな
5. 若くも天才でもないので

私は以前、佐賀県の公務員だったので、「地方創生」や「町おこし」などといった事業に多少関わっていました。書店にはその手の書籍があふれていて、キーとなるのは『若者』、『よそ者』、『馬鹿者』などといったことを読みました。若者は […]

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ケンサキイカ
14. 帰りたい 帰れない

以前は図鑑などに「バショウカジキは時速100キロ、マグロは時速80キロで泳ぐ」などと書かれていましたが、現在はバイオロギング技術が進み、学術論文などではバショウカジキの平均時速は約2キロ、マグロは約7キロと報告されている […]

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ケンサキイカ
13. イカロケットの秘密

イカ類は2種類の方法で海中を移動することができます。1つはヒレを波状にひらひら動かしてゆっくり移動する方法、もう1つは漏斗から海水をジェット噴射させて素早く移動する方法です。一方、魚類の多くは、体を左右にくねくねさせなが […]

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ケンサキイカ
12. イカは宇宙人ではないのか?

今回はイカの長旅をささえる体の構造について、考えたいと思います。そもそもイカは、無脊椎動物のなかの軟体動物に分類されます。なので、サザエやアサリなどの貝類の仲間ということになります。少し意外かもしれませんが、コウイカには […]

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ケンサキイカ
11. 最大の謎

イカ類の移動を考えるうえで、最大の謎があります。それは、イカは自力で移動しているかということです。具体的には、産卵のために特定の海域まで泳いで移動しているのか、です。多くの方は、当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、 […]

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