1. いかにしてイカ男となりしか
わたし(イカ男)は、九州大学大学院(総合理工学府)で大気海洋環境システム学を専攻し、海洋モデリングを学んでいる学生です。もともと、佐賀県で10年ほどケンサキイカの研究をしていたのですが、「50の手習い」(少しサバを読んで […]
21. 平衡石と経験水温、ふたたび新着!!
先日スルメイカに関するイカ男の論文が初めて出版されました。この論文の主な内容は、スルメイカの平衡石を構成する炭酸カルシウムのカルシウムに対するストロンチウムの比率(Sr/Ca比)とそのイカが経験した水温の間にどのような関 […]
19. モリタクに続け!
先日1月28日、経済ジャーナリストの森永卓郎氏が癌のために逝去されました。森永氏は1年以前から病名を公表し、闘病しながらラジオやインターネット、書籍出版などを通じて精力的に情報発信をされていました。いつかこの日が来るとは […]
11. 科学的な資源管理?
水産庁は、国立研究開発法人水産研究・教育機構や道県試験研究機関、大学、漁業者団体などに調査・研究を委託または協力要請して、高度回遊性魚類のカツオ・マグロ類やカジキ類、サンマ、サメ類、溯河性魚類のサケ・マス類、公海域の外洋 […]
34. 黒潮ハイウェイ
Facebookをのぞいていたら、水産研究・教育機構からケンサキイカについて、次のような投稿がありました。 「夏が最漁期で、高級イカとして知られています。活け造りは身が透明で人気があります。しかし、生態は不明な部分もあり […]
19. で、どうすればいいの?
先日10月31日、NHKの「みみより! 解説」という番組で『スルメイカ不漁 回復阻む厚いカベ』が放送されました。番組のホームページには「スルメイカの不漁が深刻です。背景には、海の環境変化があるとみられ、資源量の回復には他 […]
18. ベトナムでスルメイカ⁉
ウィキペディア(Wikipedia)で「スルメイカ」を検索すると、近年の分布域は「ベトナムにも及び、今は多数が生息している」とあります。たしかに、『新編 世界イカ図鑑 ウェブ版』には「最南端の記録はホンコン」とあり、ベト […]
17. 「台湾のイカ」の正体?
以前ブログでも紹介したように、昨年9月、韓国の江陵(カンヌン)市でスルメイカのサンプリングをしました。当時、韓国の日本海側でも日本と同じく深刻な不漁。少ないながらも早朝に水揚げされたスルメイカを購入したあと、鮮魚店の店主 […]
18. 運がいいとか、悪いとか♫
ジャレド・ダイアモンドは著書『銃・病原菌・鉄』のなかで、人類の歴史における文明の発展と不平等の原因を地理的・環境的要因によって説明しました。特定の地域(ユーラシアや北アフリカ)が他の地域よりも先に農業を発展させ、銃(軍事 […]
16. 温暖期の負スパイラル
イカ男の記憶では2015年以降、漁場が沖合化している、漁期が遅れているという話を佐賀県玄海地区のイカ釣り漁師さんからしばしば聞きました。実際現場で確かめることはできなかったので、どの程度漁場が沖合化しているのか、漁期が遅 […]