科学哲学のよーな
10. 多元宇宙論からスルメイカを考える

我々が生きている宇宙を英語でuniverseと言います。これはラテン語のuni-(1つに)と -verse(回る)を由来とし、universus(全体の、1つになった)から派生したそうです(「大辞泉」小学館)。一方、最近 […]

続きを読む
科学哲学のよーな
9. 天災とサイエンス

日本は気象学的にも地球物理学的にも極めて特殊な環境に支配されている。よって、国民は天変地異に脅かされることを一日も忘れてはならないはずだ。近代化以前は、自然に対してきわめて従順であり、自然に逆らうことは行わなかった。過去 […]

続きを読む
科学哲学のよーな
8. ちなみに私は「隠れ文系」でした

キリスト教神学からサイエンスが生まれる契機になった理神論という考え方があります。ここでは、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典から引用しましょう。「啓蒙時代のヨーロッパに栄えた宗教思想。自然神論,自然宗教ともいう。神は世 […]

続きを読む
科学哲学のよーな
7. 理念 vs. 現実

以前もお話ししたように、サイエンス(自然科学)はほぼ全て仮説から成り立っています。つまり、頭のなかで考えたいわば理念の集まりなのです。しかし、驚いたことに、その理念が現実の世界で役にたっています。頭のなかの出来事と現実世 […]

続きを読む
科学哲学のよーな
7. やっぱり愛は勝つ

テレビの影響か、大学の頃は友人と明け方までよく議論をしていました。議題は多岐におよびましたが、人間はなぜ戦争をするのかというのもその1つ。人間は愛情もあり理性もあるのに、数千年もの間なぜ争いと殺戮をくりかえすのか。毎年今 […]

続きを読む
科学哲学のよーな
6. 海のものは海へ

唐突ですが、地図は「地球表面の一部または全部を縮小あるいは変形し、 記号・文字 などを用いて表した図」とされています。地の上に図を描いているのですね。 地と図といえば、ゲシュタルト心理学では、ある物が他の物を背景として全 […]

続きを読む
科学哲学のよーな
5. 若くも天才でもないので

私は以前、佐賀県の公務員だったので、「地方創生」や「町おこし」などといった事業に多少関わっていました。書店にはその手の書籍があふれていて、キーとなるのは『若者』、『よそ者』、『馬鹿者』などといったことを読みました。若者は […]

続きを読む
科学哲学のよーな
4. 予測する快楽

イカ男はいま九州大学の大学院で海洋モデリングを学んでいます。海洋モデリングの「モデリング」はもちろんモデルからきていて、モデルの意味には「ある事象について、諸要素とそれら相互関係を定式化して表したもの」というのがあります […]

続きを読む
科学哲学のよーな
3. 頭より運?

ある種の数値分析結果がまとまって、研究者仲間で共有できたとします。これがいわゆる「客観的なデータ」でした。ここからそれぞれの研究者が導き出す結論は、同じでしょうか? 演繹的な作業を続けるのであれば、ほぼ同じ結論が出なけれ […]

続きを読む
科学哲学のよーな
2. 100%は

竹内薫氏の新書『99・9%は仮説』は秀逸なタイトルです。これを見て、自然科学の99.9%は仮説で成り立っていると理解すれば、99%以上この本の内容を理解していることになり、買う必要もないくらいです。さて今から35年前、イ […]

続きを読む