ケンサキイカ
27. 漁獲量減少の原因 その2 と大胆将来予想

前回のブログでは、平成時代に起こった漁獲量減少の原因について説明しました。今回は、令和に入ってから起こった漁獲量減少を考えていきます。ここで減少したのは主にブドウイカ(秋に現れるケンサキイカの季変異型)でした。漁獲量が低 […]

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ケンサキイカ
26. 漁獲量減少の原因 その1

台湾北部でケンサキイカが本格的に漁獲されるようになったのは、1990年代。ちょうどそのころ、台湾では「日式○○」と呼ばれる日本ブームが起こっていました。特に和食が人気になり、多くの人たちが刺身を好んで食べるようになりまし […]

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ケンサキイカ
25. 東シナ海へ「移住」したら

もし仮に、春に台湾北部で漁獲される小型で成熟したケンサキイカがフィリピン海から黒潮で運ばれてきているとしたら、どんなことが考えられるでしょうか。   この来遊群(第1世代)は、黒潮によって湧昇流が発生する海域で […]

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ケンサキイカ
24. コロナ禍を超えて

もともとはケンサキイカの東シナ海南部における再生産構造解明の話をするはずでしたが、ずいぶん回り道をしてしまいました。結局、東南アジアの海域でケンサキイカが入手できたのは、ベトナム(ニャチャン)だけでした。文献によると、フ […]

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ケンサキイカ
23. リングで区別

前回のブログで紹介した他にも、東南アジアのケンサキイカ属(Uroteuthis 属)にはヤセケンサキイカ(U. singhalensis)もいます。この種は、名前のとおりケンサキイカが痩せたような体型で、触腕も細く、見た […]

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ケンサキイカ
22. 東南アジアのケンサキイカ属

ケンサキイカ(Uroteuthis edulis) が南の海から東シナ海へ移動している可能性を思いついてから、台湾をふくめて、何度も東南アジア方面へサンプリングに出かけました。そこでは多くの研究者の方々にお世話になり、貴 […]

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ケンサキイカ
21. 旅は続くよ、どこまでも

イカ男のブログをここまで読んだ方は、ケンサキイカに関する知識をかなりたくわえたと思います。そこで、いよいよ核心とも言うべき、漁獲量減少の原因について考察していきましょう。と、その前に、もう一つ、はっきりさせておかなければ […]

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ケンサキイカ
20. ブドウイカのその後

ブドウイカ(秋に獲れるケンサキイカの季節変異型)は、シーズンを過ぎると、その後どうなるのでしょうか。 冬になると、日本海はもちろん対馬海峡の水温もぐっと下がります。イカ男が以前ケンサキイカを飼育したとき、16℃くらいまで […]

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ケンサキイカ
19. アイドルは恋愛禁止!?

ブドウイカ(秋に獲れるケンサキイカの季節変異型)の大きな特徴は、ぽっちゃり体型と未成熟であることでした。直観的に、この2つの特徴は矛盾します。十分に成熟しているから、ぽっちゃり、がありそうな体型だからです。また、イカにか […]

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ケンサキイカ
18. 渦がなければ、流れ去るだけ

ブドウイカ(秋にとれるケンサキイカの季節変異型)は、初夏頃に東シナ海から対馬海峡を通過した小型個体ではないか、という推測を前回お話ししました。だとすると、少なくとも夏の間、日本海のなるべく南の海域に留まらなくてはなりませ […]

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