ケンサキイカ
24. コロナ禍を超えて

もともとはケンサキイカの東シナ海南部における再生産構造解明の話をするはずでしたが、ずいぶん回り道をしてしまいました。結局、東南アジアの海域でケンサキイカが入手できたのは、ベトナム(ニャチャン)だけでした。文献によると、フ […]

続きを読む
ケンサキイカ
23. リングで区別

前回のブログで紹介した他にも、東南アジアのケンサキイカ属(Uroteuthis 属)にはヤセケンサキイカ(U. singhalensis)もいます。この種は、名前のとおりケンサキイカが痩せたような体型で、触腕も細く、見た […]

続きを読む
ケンサキイカ
22. 東南アジアのケンサキイカ属

ケンサキイカ(Uroteuthis edulis) が南の海から東シナ海へ移動している可能性を思いついてから、台湾をふくめて、何度も東南アジア方面へサンプリングに出かけました。そこでは多くの研究者の方々にお世話になり、貴 […]

続きを読む
ケンサキイカ
21. 旅は続くよ、どこまでも

イカ男のブログをここまで読んだ方は、ケンサキイカに関する知識をかなりたくわえたと思います。そこで、いよいよ核心とも言うべき、漁獲量減少の原因について考察していきましょう。と、その前に、もう一つ、はっきりさせておかなければ […]

続きを読む
ケンサキイカ
20. ブドウイカのその後

ブドウイカ(秋に獲れるケンサキイカの季節変異型)は、シーズンを過ぎると、その後どうなるのでしょうか。 冬になると、日本海はもちろん対馬海峡の水温もぐっと下がります。イカ男が以前ケンサキイカを飼育したとき、16℃くらいまで […]

続きを読む
ケンサキイカ
19. アイドルは恋愛禁止!?

ブドウイカ(秋に獲れるケンサキイカの季節変異型)の大きな特徴は、ぽっちゃり体型と未成熟であることでした。直観的に、この2つの特徴は矛盾します。十分に成熟しているから、ぽっちゃり、がありそうな体型だからです。また、イカにか […]

続きを読む
ケンサキイカ
18. 渦がなければ、流れ去るだけ

ブドウイカ(秋にとれるケンサキイカの季節変異型)は、初夏頃に東シナ海から対馬海峡を通過した小型個体ではないか、という推測を前回お話ししました。だとすると、少なくとも夏の間、日本海のなるべく南の海域に留まらなくてはなりませ […]

続きを読む
ケンサキイカ
17. ブドウイカ現在成長中

今回は、ブドウイカ(秋に現れるケンサキイカの季変異型)のふ化場所や移動経路を推定した研究(Yamaguchi et al. 2017)をご紹介します。使用したサンプルは10月から12月にかけて唐津やプサン、鳥取沖で漁獲さ […]

続きを読む
ケンサキイカ
16. ブドウイカ出現

ブドウイカの名前の由来は定かではありませんが、「ぶっとい(太い)」がなまってブドウになったという説が有力で、果物のブドウとは無関係のようです。たしかに、春にとれる典型的なケンサキイカ(オス)に比べると、ぽっちゃりしている […]

続きを読む
ケンサキイカ
15. ケンサキイカ漁獲の現代史

ケンサキイカの不漁が話題になって、長い年月が経ちました。しかし、不漁の中身は時代によって(まさに時代によって)違います。そこで、今回はその中身を少しまとめたいと思います。下の図はイカ男がイメージとして描いた3つの時代(昭 […]

続きを読む