1. 火花散る日本海
スルメイカは日本でいちばんポピュラーなイカで、実際に英語でJapanese common squid と呼ばれたりします。日本海側では北海道から長崎県にかけて、太平洋側では北海道から三陸にかけて、その沿岸と沖合で広く大量 […]
4. ブランド化の罠
イカ男が県職員として中堅に位置するようになった2000年頃から、水産物のブランド化がはやり始めました。たとえば、関あじ・関さば、ひみ寒ぶり、大間まぐろなど。魚価が低迷するなか、全国ほとんどの都道府県が地域で漁獲された海産 […]
2. 日本、ただいま沈没中
これまでみたドラマや映画のうち、もっとも記憶にのこっているのは1974年(昭和49年)に放送された『日本沈没』です。その当時、イカ男は小学3年生でした。地球の構造や日本の社会について、どれほど理解していたかはわかりません […]
1. マクロ経済を語る
イカ男がマクロ経済を語る、イカ男と経済は一見まるで関係がないと思われるかもしれません。しかし、イカが水産業のなかで重要な魚種のひとつであり、その漁獲量の動向が注視されるからこそ研究の必要性が生じるていることを考えると、関 […]
27. 漁獲量減少の原因 その2 と大胆将来予想
前回のブログでは、平成時代に起こった漁獲量減少の原因について説明しました。今回は、令和に入ってから起こった漁獲量減少を考えていきます。ここで減少したのは主にブドウイカ(秋に現れるケンサキイカの季変異型)でした。漁獲量が低 […]
26. 漁獲量減少の原因 その1
台湾北部でケンサキイカが本格的に漁獲されるようになったのは、1990年代。ちょうどそのころ、台湾では「日式○○」と呼ばれる日本ブームが起こっていました。特に和食が人気になり、多くの人たちが刺身を好んで食べるようになりまし […]
25. 東シナ海へ「移住」したら
もし仮に、春に台湾北部で漁獲される小型で成熟したケンサキイカがフィリピン海から黒潮で運ばれてきているとしたら、どんなことが考えられるでしょうか。 この来遊群(第1世代)は、黒潮によって湧昇流が発生する海域で […]
24. コロナ禍を超えて
もともとはケンサキイカの東シナ海南部における再生産構造解明の話をするはずでしたが、ずいぶん回り道をしてしまいました。結局、東南アジアの海域でケンサキイカが入手できたのは、ベトナム(ニャチャン)だけでした。文献によると、フ […]
23. リングで区別
前回のブログで紹介した他にも、東南アジアのケンサキイカ属(Uroteuthis 属)にはヤセケンサキイカ(U. singhalensis)もいます。この種は、名前のとおりケンサキイカが痩せたような体型で、触腕も細く、見た […]