20. ブドウイカのその後
ブドウイカ(秋に獲れるケンサキイカの季節変異型)は、シーズンを過ぎると、その後どうなるのでしょうか。 冬になると、日本海はもちろん対馬海峡の水温もぐっと下がります。イカ男が以前ケンサキイカを飼育したとき、16℃くらいまで […]
19. アイドルは恋愛禁止!?
ブドウイカ(秋に獲れるケンサキイカの季節変異型)の大きな特徴は、ぽっちゃり体型と未成熟であることでした。直観的に、この2つの特徴は矛盾します。十分に成熟しているから、ぽっちゃり、がありそうな体型だからです。また、イカにか […]
18. 渦がなければ、流れ去るだけ
ブドウイカ(秋にとれるケンサキイカの季節変異型)は、初夏頃に東シナ海から対馬海峡を通過した小型個体ではないか、という推測を前回お話ししました。だとすると、少なくとも夏の間、日本海のなるべく南の海域に留まらなくてはなりませ […]
17. ブドウイカ現在成長中
今回は、ブドウイカ(秋に現れるケンサキイカの季変異型)のふ化場所や移動経路を推定した研究(Yamaguchi et al. 2017)をご紹介します。使用したサンプルは10月から12月にかけて唐津やプサン、鳥取沖で漁獲さ […]
16. ブドウイカ出現
ブドウイカの名前の由来は定かではありませんが、「ぶっとい(太い)」がなまってブドウになったという説が有力で、果物のブドウとは無関係のようです。たしかに、春にとれる典型的なケンサキイカ(オス)に比べると、ぽっちゃりしている […]
15. ケンサキイカ漁獲の現代史
ケンサキイカの不漁が話題になって、長い年月が経ちました。しかし、不漁の中身は時代によって(まさに時代によって)違います。そこで、今回はその中身を少しまとめたいと思います。下の図はイカ男がイメージとして描いた3つの時代(昭 […]
7. やっぱり愛は勝つ
テレビの影響か、大学の頃は友人と明け方までよく議論をしていました。議題は多岐におよびましたが、人間はなぜ戦争をするのかというのもその1つ。人間は愛情もあり理性もあるのに、数千年もの間なぜ争いと殺戮をくりかえすのか。毎年今 […]
6. 海のものは海へ
唐突ですが、地図は「地球表面の一部または全部を縮小あるいは変形し、 記号・文字 などを用いて表した図」とされています。地の上に図を描いているのですね。 地と図といえば、ゲシュタルト心理学では、ある物が他の物を背景として全 […]
5. 若くも天才でもないので
私は以前、佐賀県の公務員だったので、「地方創生」や「町おこし」などといった事業に多少関わっていました。書店にはその手の書籍があふれていて、キーとなるのは『若者』、『よそ者』、『馬鹿者』などといったことを読みました。若者は […]
14. 帰りたい 帰れない
以前は図鑑などに「バショウカジキは時速100キロ、マグロは時速80キロで泳ぐ」などと書かれていましたが、現在はバイオロギング技術が進み、学術論文などではバショウカジキの平均時速は約2キロ、マグロは約7キロと報告されている […]