ケンサキイカ
6. ○○なしの大イカ

以前、ケンサキイカを毎月定期的に解剖していて、不思議に思ったことがありました。オスの個体は、立派な体格をしたものほど、精巣が細くて小さいのです。ちなみに、ケンサキイカはオスの方が大きいので、いわゆる剣先型の大きい個体はす […]

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ケンサキイカ
5. 大イカは「道草」を食う

佐賀県唐津沖に出たイカ釣り船は、大小さまざまなケンサキイカ(「1.ケンサキイカとイカ男」の写真)を釣り上げて戻ってきます。これは一見当たり前のようですが、スルメイカやアオリイカでは見られないことです。スルメイカは、春は小 […]

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ケンサキイカ
4. 移動経路の「開通」

対馬東水道あたりの海域では、春から夏の終わりにかけて、大小さまざまなサイズのケンサキイカが獲れます。特に、梅雨時期までとれるオスの個体はパラソルのように細長くきれいな形をしていて、まさに剣先イカです。イカ男は6月に漁獲さ […]

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科学哲学のよーな
2. 100%は

竹内薫氏の新書『99・9%は仮説』は秀逸なタイトルです。これを見て、自然科学の99.9%は仮説で成り立っていると理解すれば、99%以上この本の内容を理解していることになり、買う必要もないくらいです。さて今から35年前、イ […]

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ケンサキイカ
3. イカ男、イカを飼う

いったん話を先に進めます。研究を始めて数年後、イカ男はケンサキイカの移動経路推定に関する論文をある学術誌に投稿しました。一般的に、投稿された論文はその研究分野に詳しい研究者からの査読を受け、彼らの納得を得て初めて掲載可能 […]

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科学哲学のよーな
1.「客観的」の罠

イカ男が推定したケンサキイカの移動経路は、関係者の間ではすこぶる評判が悪く、でたらめだーとか、ありえないーとか、けっこう厳しい批判を浴びて、挙句の果てには、客観的なデータを根拠にしてまともな議論をすべき、というお叱りも受 […]

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ケンサキイカ
2. イカの声を聴け

近いうちに飛行機に乗る方や航空業界の方には面白くない話になってしまいますが、飛行機にはブラックボックスといわれる機器が搭載されていて、墜落事故などの場合、その原因を解明する手掛かりになります。イカ類の頭部にも似たような器 […]

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ケンサキイカ
1. ケンサキイカとイカ男

結論を言ってしまうと、日本周辺で漁獲されるケンサキイカの多くは、台湾北部の東シナ海南部でふ化し、主に黒潮にのって移動してきているとイカ男は考えています。下に、おおざっぱな移動経路を書きました。 これを見ると、なんだ、海流 […]

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お知らせ
1. いかにしてイカ男となりしか

わたし(イカ男)は、九州大学大学院(総合理工学府)で大気海洋環境システム学を専攻し、海洋モデリングを学んでいる学生です。もともと、佐賀県で10年ほどケンサキイカの研究をしていたのですが、「50の手習い」(少しサバを読んで […]

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